得意・不得意を知ろう
コンパイラ型のメリットとしてまず挙げられるのが、プログラムの実行速度が速い点です。書かれたコードを機械語に翻訳する際、まとめて変換するので大幅に時間が短縮されます。これは、英語で書かれた本を日本語に訳して読むという行為に置き換えると分かりやすいでしょう。インタプリタ型は1行ごとに文章を翻訳しますが、コンパイラ型は本の内容を丸ごと日本語に翻訳してから読めます。そのため、インタプリタ型よりも本を読むスピードは上がります。
一方、デメリットも存在します。コンパイルをしてからプログラムを実行するため、ある程度の手間がかかってしまう点がデメリットでしょう。例えば、Aというコードがあったとします。そのプログラムを実行する場合、Aをコンパイルし、変換されたファイルを作成し、そのファイルでプログラムを実行するという流れになります。結果的に、コードの翻訳からプログラムの実行までにはいくつかのプロセスが生じてしまいます。また、エラーを発見しにくい点も注意が必要です。まとめて翻訳するため、コードに誤記があっても処理を途中で止めることはできません。そのため、後からエラーを発見することが難しくなります。
インタプリタ型のメリットは、コンパイラ型のデメリットの裏返しです。コンパイラ型のようにまとめて翻訳せず1行ずつ変換するので、動作の確認がスムーズです。自分が求めている値が返ってくるのか、都度確認できるのはインタプリタ型の大きなメリットです。加えて、エラーを発見しやすい点もメリットに挙げられます。インタプリタ型はコードにミスがあれば、その時点でストップします。すぐにエラーを修正できるので、デバックにかかる時間を短縮できます。
一方、インタプリタ型はプログラムの実行速度が遅い点がデメリットです。1行ずつ翻訳するので、コンパイラ型よりも実行速度は劣ります。
以上が、コンパイラ型とインタプリタ型のそれぞれのメリット・デメリットです。どちらが優れているというわけではなく、場面によって向き不向きがあることを知っておきましょう。コンパイラ型は、「プログラムの実行速度は速いが、実行までに手間がかかりエラーを発見しにくい」といった特徴を持ちます。インタプリタ型は、「エラーを発見しやすいが、プログラムの実行速度は遅い」といった特徴です。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、プログラミング言語を使い分けることが大切です。
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あらゆる環境で使える言語Javaの詳細を見るプログラミング言語の細かい種類を知る前に、まずは実行方法の違いを理解しましょう。コンパイラ型とインタプリタ型は、それぞれ実行速度や実行までの流れが異なります。システムの違いを理解することで学習をスムーズに進められるでしょう。
実行方法の違いは?の詳細を見る