プログラミング言語の言語数が多い理由

それぞれ目的が異なる

プログラミング言語には様々な種類があります。なぜ言語数が多いのか、その理由を知りましょう。言語数が多い理由としてまず挙げられるのが、プログラミング言語ごとに得意・不得意な分野が存在する点です。例えば、近年需要が伸びているIoTやAIなどの分野にはPythonが用いられます。Webサイトの画面を作る際、C言語は不向きです。それぞれが何かしらの目的に合わせて開発されているので、プログラミング言語には多くの種類があります。

学習難易度も異なる

プログラムは記述したものをそのまま実行できるものと、コンパイル作業が必要なものの2つに分けられます。プログラムを実行するステップが異なるので、学習の際はどちらかのプログラミング言語を選択する必要があります。また、プログラミング言語によって学習の難易度が異なります。高水準言語の場合、プログラム自体が読みやすく細かい気配りもせずに済みます。初心者の場合、学習難易度が低いプログラミング言語からチャレンジして、徐々にレベルアップを目指した方がいいでしょう。

需要の高さも重要

需要の高さについても理解しておきましょう。プログラミング言語には流行があります。現在、あるいは将来的に普及が予想される分野に強いプログラミング言語を習得できれば、エンジニアとしての価値を高められます。例えば、AIやIoTは現代社会で非常に注目を集めている分野です。そのため、Pythonなどを使えるエンジニアは多くの案件に参画できます。

これからも新しいプログラミング言語が生まれる

新しいプログラミング言語が開発されるきっかけは様々です。その中でも特に多いのは、既存のプログラミング言語を見た上で「もっといいプログラミング言語はないか」という考えを基に開発されるケースです。ソフトウェアなどと同様に、プログラミング言語はリリースして終わりではなく、バージョンアップを繰り返していきます。日々改良を重ねることで、結果的に生産性が上がります。一方で、根本的な設計思想や根幹を後から変更することはできません。仮に、世界的に人気のプログラミング言語に大幅な仕様変更があった場合、それを実装しているソフトウェアのメンテナンスが困難になってしまいます。
こういった背景で新しいプログラミング言語は開発されます。その中からエンジニアの支持を集めたプログラミング言語が多くのソフトウェア開発に用いられるようになり、世代交代が起こるという流れです。企業に例えると、規模が大きくなればできることは増えますが、既存顧客へのサポートも必要になります。そこには多くのしがらみが生まれるため、そこから抜け出してスタートアップを立ち上げる人が出てくる、といったイメージです。